雇用保険の勘違い。受給しなくても加入期間はリセットされる!

先日、友人から雇用保険についての質問がありました。

それは、

「失業保険を受給しなければ、加入期間は引き継がれるかどうか」

についてでした。

 

私は過去に、これに関するちょっとした出来事がありました。今の時節、ハローワークへ行く人も多いかと思いますので、ご参考までに、そのことについてお話します。

 

 

失業保険の受給日数

 

一定期間、雇用保険に加入していた人が失業した際、ハローワークで申請をすることで、雇用保険の基本手当、いわゆる失業保険を受け取ることができます。

 

失業保険の額は、その人の給与の額によって異なり、失業保険を受け取れる日数は、離職の理由が、会社都合か自己都合か、雇用保険に加入していた期間、年齢などによって変わってきます。

ここでは詳細は省略しますが、当然、加入期間が長い人ほど、受け取れる期間は長くなります。

例えば、自己都合で離職した人の場合、雇用保険の加入期間が10年未満だと、失業保険を受け取れる日数は90日ですが、加入期間が10年以上になれば120日、20年以上ですと150日間と、年数が長いほど受給できる期間は長くなっていきます。

 

 

 

雇用保険の加入期間はリセットされる?

 

仕事を辞めて、雇用保険の加入をやめると、当然、その期間は雇用保険に入っていないことになります。

 

しかし、会社を辞めてから1年以内に再就職して、また雇用保険に加入をすれば、雇用保険の加入期間はリセットされずに、引き継がれます。

 

例えば、雇用保険に10年加入していた人が、仕事を辞めて、5か月後に再就職をして雇用保険に再び入ったら、加入期間はゼロからではなく、10年目からとなります。

 

しかし、離職をして1年以上経ってしまうと、雇用保険の加入期間はリセットされてしまいます。1年後に再就職をして雇用保険に加入したとすると、加入期間は1年目からのスタートとなります。

 

 

 

失業保険はもらわなくても申請するだけでもらったことになる!

 

ここからが、今日の本題です。

 

会社を辞めたとき、なんとなく、失業保険の申請だけはしておいたほうがよいのかなと思う方も多いと思います。私は、それまで失業保険というものをもらったことがなかったのですが、初めて次の仕事が決まる前に会社を辞めてしまったため、「仕事が見つかるまでのつなぎとして、失業保険でももらっておくかな」、くらいの気持ちでハローワークへ行きました。

 

まず、ハローワークの窓口で、離職票等を提出して説明を受けました。

 

そして、これはご存知の方がほとんどかと思いますが、自己都合で会社を辞めた場合、「給付制限」というものがあります。

失業保険の申請をした後、3か月は失業保険を受給できないというものです。

 

このことは事前に知っていたので、3か月以内に就職が決まったら、失業保険はもらわなくてもいいや、くらいに思っていました。

 

 

そしてもし、3か月より前に就職が決まった場合、「再就職手当」というものがもらえます。お祝い金のようなもので、大体、失業保険の受給総額の7割程度がもらえます。

もし、失業保険の受給が始まっていて、受給期間がまだ残っている間に就職が決まった場合も、残りの受給額の7割程度が支給されます。

 

ここまで聞くといいことずくめで、申請しとかないと絶対損な気がしますよね。私もそう思っていました。

 

しかし、ここからが本題です(2回目)。

 

受給制限の3か月の間に就職が決まれば、失業保険の基本手当は一切もらえないのは上に説明した通りです。

 

受給していないので、雇用保険は使っていない(下りていない)、だから当然、次の会社で雇用保険に入ったら、加入期間は前の続きからだと思いますよね?

そうではありません。

 

失業保険を受給しておらず、1年以内に再加入したにもかかわらず、

加入期間はゼロからにリセットされるんです。

 

そのことを不思議そうにしていると、窓口の人が開口一番におっしゃったのが、

「でも、再就職手当がもらえます」

 

そうです、基本手当はもらわなくても、再就職手当がもらえるからいいじゃん、ということなのです。

 

しかし、ここにも落とし穴があるんです。

 

1週間の待機期間終了後1か月以内の就職に関しては、ハローワークからの紹介かハローワークが認可した職業紹介業者の紹介でなければ、再就職手当はもらえないのです。

 

つまり、失業保険の申請をしてから1か月と1週間以内に就職し(パートやアルバイトも含む)、なおかつそれが、職業紹介業者を介さず、直接応募したものの場合、1円の手当も受給することができません。

 

にもかかわらず、雇用保険の加入期間はリセットされてしまうのです。

(ただし、パートやアルバイトは、新しい就職先で雇用保険に加入した場合のみです)

なんか腑に落ちない気がしつつも、その日は、一旦申請を終えてハローワークを後にしましたが、心のモヤモヤは消えず。。

 

1か月以内に再就職する可能性もゼロではないし、それが、職業紹介業者からの紹介とも限らないのならば、失業保険の申請はせずに、加入期間を引き継ぐほうが、もっと年を取って失業したときのためにも良いのではと。。加入期間が長いほど、失業保険の受給期間は長くなるので。

 

 

 

失業保険の申請を取り下げることにしたけれど

 

 

結局、考え直した末、翌日、申請を取り下げることにしました。

翌日だし、取り下げができないということはないだろうと思いつつも、不安だったのでハローワークへ電話で問い合わせました。

 

すんなり、「できますよ」の答えが返ってくると思いきや、これが意外とゴネられました(笑)。

 

まず、理由を執拗に尋ねられ、面倒だったので、「しばらく就職活動をしないことにした」と答えると、それなら、取り下げずに放置しておけばよいではないかと言われました。

 

「取り下げる人はいない」とまで言われました。

 

なぜか、ハローワークの担当者さん、お怒りモードで(汗)。

 

なんで、そんなに申請をさせたがるのか、不思議でならなかったのですが、どうやら、コンピューターに入力してしまった後だと、手続きが面倒になるようで、まだ入力していないことが分かると一転、対応が柔らかくなりました(笑)。

離職票を返却するので、窓口まで来てくださいとのことでしたので、すぐにその足でハローワークへ行きました。

 

窓口では申請取り消し申込書のような名前の書類(そういうものがちゃんとありました)に必要事項を記入して、すぐに手続きは完了しました。ただ、そこでも理由は細かく聞かれましたが、正直に言うと納得してもらえました。

 

 

失業保険の申請は慎重に

 

このように、意外と知らないところのある失業保険。

受給さえしなければ、1年以内に再加入すれば加入期間は引き継がれると思っている人も多いみたいですが、そうではないことだけ覚えておいたほうがいいかと思います。

 

失業保険を受給してもしなくても、

失業保険の申請をした時点で、加入期間はリセットされます。

 

 

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