逆行する惑星の解釈については、諸説ありますね。私もその解釈には頭を悩ませることが多いです。
解釈については後ほどお話するとして、今回は惑星の逆行について、説明したいと思います。
そもそも惑星の逆行って?
インド占星術では、太陽と月は逆行しません。常に順行しています。対して、ラーフとケートゥは常に逆行しています。
その他の、火星、水星、木星、金星、土星は、巡行と逆行どちらもします。
インド占星術では、地球を基準として、惑星の位置を計算します。
太陽系では、太陽の周りを惑星がさまざまなスピードで回っています。地球もそうです。そして、惑星が、軌道上のある地点にきたとき、後ろ向きに動いているように見えることがあります。これが、惑星の逆行です。
これだけ言うと何のことだかよく分からないと思いますので、電車に例えてみたいと思います。
線路が2つあって、それぞれの上を同方向に電車が走っているとします。一方の電車がもう一方の電車より速く走っていたら、その速いほうの電車から、遅いほうの電車を見たとき、反対方向に走っているかのように見えることがありますよね。あの感じです。
つまり、実際に逆方向に進んでいるわけではなく、そのように見えるということなのです。
インド占星術では、実際の動きよりも、どのように見えるかを重視しているんですね。
例えば、科学的には、太陽は他と同様に惑星の1つですが回転はしません。けれど、地球から見ると東から出て西に沈むように見えるので、占星術では、太陽は他の惑星と同じように回転する惑星として扱います。
逆行の惑星を見つけるには
ホロスコープ上で、惑星の名前の横にRの文字を見たことはありませんか。そのRの付いた惑星が逆行している惑星です。Rxと書かれているときもあります。文字通り、Retrograde(逆行)のRです。
逆行する惑星の解釈のしかた
先ほども書きましたが、惑星の逆行は、最も難しい判断材料の1つです。良い結果も悪い結果ももたらします。
一般的には、逆行する惑星は、順行する惑星とほとんど違いがないという意見も多いのではないでしょうか。
逆に、逆行惑星は地球により近く接近しているので、影響がより大きくなるという意見もあります。
また、ダシャーについては、逆行と順行で出来事や結果の違いを区別するのは難しいです。ただ、同じ惑星のダシャーでも、逆行と順行では、本人の出来事に対しての反応や行動のしかたに違いがあるということはいえると思います。結果には大きな違いがないとしても、惑星の持つ力が100%発揮されないので、逆行する惑星が在住しているハウスも、十分に機能しないためです。
逆行惑星とカルマ
逆行する惑星は、一般的に、前世で叶えられなかった望みを表すとされています。
なので、現世では、その惑星からもたらされるカルマから学ばなければいけないということです。
また、アートマカラカが逆行していたら、前世でかなえられなかった望みは非常に強いもので、何世にも渡る過去からのカルマであるとされています。
私のホロスコープでは、木星が逆行しています。
その木星は2ハウスと11ハウスの支配星で2ハウスに在住しています。そして、木星は自室にあるので、結構強いダーナヨガとなっています。
確かに経済的にはあまり困ったことがないので、ある程度はヨガが働いているのかなと思いますが、大金持ちになれないのは、木星が逆行しているせいかもしれません。惜しい(笑)!!
次回は、惑星ごとの逆行の影響について書きたいと思います。