前回は別のトピックについて書きましたが、今日は「惑星の逆行について」の続きです。
今回は、「惑星の逆行についての色々」です。
ウパチャヤハウスに逆行の惑星がある場合
3ハウス、6ハウス、10ハウス、11ハウスはウパチャヤハウスとよばれ、成長のハウスであり物質的な獲得を助けるハウスです。
火星や土星などの凶惑星がこれらのハウスにあることは良いとされていますが、それら惑星が逆行している場合はどうなのでしょうか?
答えは、順行惑星よりも「逆行惑星がさらに良い」です。
凶惑星は、どこのハウスにあっても(ウパチャヤハウスでも)、そのハウスの事柄について悪い影響を少なくとも与えます。
例えば、3ハウスに土星があれば、弟や妹に関して悪い影響があります。
しかし、土星が逆行していたら、その悪い影響はずっと少なくなります。
なぜなら、土星のエネルギーは遅延や挫折を作り出しますが、土星が逆行していると、そのエネルギーが小さくなるからです。
逆行土星の10ハウス在住も良いです。
とはいえ、逆行する惑星には、カルマの意味も含みますので、手放しに喜ぶことはできないかもしれません。
ハウスと惑星の逆行
逆行惑星とハウスの関係はとても重要です。
例えば、9ハウスに吉惑星があるのは、最も良い配置ですが、その惑星が逆行していたらどうなるか。
逆行しているので、その惑星は1つ前のハウスにもあることになります。つまり、この場合、8ハウスです。
8ハウスですから、最も悪い配置です。
「最高の幸運」から、「DE〇TH」の様相を帯びるわけです。
さらに、5ハウスに逆行惑星があるとします。それは、1つ前の4ハウスからも影響を与えますので、トリコーナとケンドラの両方をカバーしていることになります。また、両方のハウスからアスペクトをしていることにもなります。
なので、(特にそれが木星の場合)、ホロスコープがとても複雑なものになります。
もう1つ例を挙げると、凶星が12ハウスにあって、逆行の凶星が2ハウスにある場合、これだけでも良くありませんが、逆行の惑星は1ハウスにも影響を与えるので、さらに悪くなってしまいます。
吉星と凶星の逆行
凶星の逆行は一般的に良い結果をもたらす、という説があります。
逆に、金星、木星、水星といった吉星の逆行は、惑星の力が弱まるので、良い結果をもたらす力も弱まるけれど、良い影響は残るという説が多いです。
けれど、やはり、逆行の惑星が在住するハウスは弱くなります。
つまり、そのハウスのもつ象意を弱めます。
例えば、1ハウス支配星が逆行していれば、その人は、自信や自尊心が欠けているかもしれません。
また、高揚する惑星が逆行している場合、その惑星は減衰しているのと同じであり、逆に、減衰する惑星が逆行していたら、その惑星は高揚惑星として扱うという説もあります。
以上、惑星の逆行について書いてきましたが、逆行の惑星には一貫性がなく、予測不能なところが多いので、その解釈はまだまだ難しいところがたくさんあります。