インド占星術の出来事予測に欠かせないのがダシャーですが、ダシャーには主に、ナクシャトラダシャーとラーシダシャーがあります(他にもありますが)。
細かい説明は省略しますが、前者が、ナクシャトラを基にダシャーのサイクルを決めるのに対し、後者はラーシつまり星座を基にしたダシャーとなります。
ナクシャトラダシャーで最もポピュラーなのがヴィムジョッタリーダシャー、ラーシダシャーはジャイミニ占星術のチャラダシャーが有名です。
そして、このラーシダシャーが当たりすぎて困ってます(笑)。
私が使っているのはチャラダシャーではありませんが(何を使っているかは企業秘密 笑)、イベント予測は怖いくらい当たります。結婚の時期などはほぼ100%といってよいくらいです(いやほんまに)。
そこまで当たるならラーシダシャーだけでええやんって話になるのですが、そうでもなくて、占いたい時期と項目(仕事や結婚など)が決まっている時の鑑定にはラーシダシャーのほうが占いやすいですが、大まかな運勢の傾向をみるにはヴィムジョッタリーダシャーが占いやすいです(私は)。
簡単な例を挙げますと、現在私は、かに座のマハーダシャーを経過中です。
かに座はラグナからの6室で1室と12室支配の土星が在住していますので、基本的にあまり良くない時期ですが、そこに11室支配の木星がアスペクトしていますので、収入面では悪くはありません。
これはごく簡単な鑑定方法で、他にも、占いたい項目に合った分割図ごとにダシャーを出して分割図で占う方法や、ALやチャラカラカからみる方法等々、多岐にわたる看方があります。
例えば、仕事について占いたい場合、D10のダシャーを出してD10を分析します。
現在私はD10でおうし座のアンタルダシャーですが、おうし座はラグナから10室で、12室支配で高揚の月と6、7室支配の土星があり、4室9室支配の火星からアスペクトを受けています。また、おうし座はALです。さらに、おうし座の支配星である金星は減衰しています。
さらに、おうし座からの4室には木星、5室には金星があります。
総合的に判断して、仕事運はやや凶ですが、良い面もあります。
結婚について占いたいときは、ナヴァムシャを分析します。
ダシャーラーシがラグナやALから何室になるか、ダシャーラーシにアスペクトしている惑星はあるか、ケンドラやトリコーナに吉星はあるか等々から、結婚の時期や結婚の良し悪しを推測することができます。
ヴィムジョッタリーダシャーとラーシダシャーのどちらもで、同じ傾向が見られたら(たいていは似ている)、現実化する可能性は高くなります。
複雑な鑑定にはまだ時間がかかってしまいますが、鑑定の精度を上げるためにはラーシダシャーはやはり欠かせません。