今日はジャイミニで使われるカラカムシャについて紹介します。
ジャイミニでは、度数の高さによって、惑星を7つのカラカに分類します。このとき、ラーフとケートゥは含めません。
その中で最も度数の高い惑星をアートマカラカと呼びます。
次にナヴァムシャでそのアートマカラカが在住する星座を見つけます。その星座がカラカムシャとなります。
カラカムシャは、その人の精神的側面と仕事を看るのに特に役立ちます。
「アートマ」とは魂の意味であり、カラカムシャから、その人が魂のレベルで何を望んでいるのかを知ることができるとされています。
また、カラカムシャは、その人の魂がより高いレベルにたどり着く力を持っているかどうかを教えてくれます。そのときに注目したいのが、カラカムシャから12室にある惑星です。
もし12室に惑星があれば、その惑星が、その人の魂に起きることを教えてくれます。
もし、土星や火星、ラーフなどの凶星が12室にあったら、魂が次のレベルに到達するまでには、まだまだ多くの課題が残されているということになります。
逆に吉星があれば、すでに魂はより高い世界へ移動する準備ができていることを表します。
また、12室にケートゥ在住は解脱を意味します。
カラカムシャからの9ハウスは、その人の魂にとって、精神的(スピリチュアル)成長が容易かどうか、幸運かどうか、グルからの導きを得ることができるかなどについてみることができます。
凶星が9ハウスにあれば、精神世界の理解には苦労が伴い、吉星があれば、その逆の意味となります。
また、D9のカラカムシャの星座をD1でカラカムシャラグナとして看る方法もあります。
例えば、火星がアートマカラカとして、D9で火星が乙女座に在住していたら、乙女座がカラカムシャとなりますが、この乙女座をD1のラグナとして看ます。
そして例えば、カラカムシャラグナからみた10ハウスは、その人にとっての宿命的(運命的)職業や仕事について教えてくれます。
仕事を看るのは、個人的に最も難しいと感じておりますが、この手法は結構良く機能します。
この手法にかぎらずですが、D9は、結婚だけでなく仕事を看る際もとても重要です。