ラグナ(アセンダント)はホロスコープで1番最初に見るべきものです。
黄道12星座は、東から西へと360度移動します。そして常に、東の地平線にはいずれかの星座があります。ラグナ(アセンダント)とは、生まれた時に東の地平線にあった星座のことで、ホロスコープの1ハウスにあたります。
ラグナ(アセンダント)の重要性
ラグナのある1ハウスは、身長や顔などの肉体を表します。また、名声や成功、寿命にも関係します。
9ハウスは幸運のハウスですが、ラグナが弱ければ、9ハウスがもたらす運をうまく活用することができません。
ホロスコープの力を強めるのにも弱めるのにもラグナの力が必要なのです。
また、ラグナは、ケンドラとトリコーナハウスの持つ特徴のどちらも持っています。
ラグナロード(アセンダントロード)も同様に重要です。
もし、ラグナロードが、6ハウスや8ハウス、12ハウスのドシュタナハウスにあれば、その人は健康問題を抱える可能性があります。
ラグナロードが強いことは、その人が、困難に打ち勝って、障害を乗り越える力を持っていることを意味します。
また、ラグナロードへの吉星からのアスペクトも良い意味を持ちます。
では、ラグナロードが凶星だった場合はどうなのでしょうか。
例えば、みずがめ座ラグナのラグナロードは土星ですが、その土星が6ハウスにあるとします。ラグナロードが6ハウスにあるのは、良くありませんが、同時に、凶星の6ハウス在住は吉です。これは、どう看るべきでしょうか?
ラグナロードの6ハウス在住は、ホロスコープ全体に悪影響を及ぼします。なので、例え、凶星が6ハウスに在住していても、その悪影響は免れませんので、良くありません。
(ちなみに、私はみずがめ座ラグナでラグナロードは6ハウス在住です 泣)
特殊なラグナ
ラグナ(アセンダント)の他に、インド占星術では、さまざまなタイプのラグナがあります。
インド占星術で利用される特殊なラグナ
・チャンドララグナ
・ホーララグナ
・Ghatiラグナ
・アルーダラグナ
・パカラグナ
それぞれについて説明します。
チャンドララグナ
チャンドラつまり月星座をもとにしたラグナです。
月は、2.5日間1つの星座に留まりますので、ホロスコープを判断するのにとても重要です。
ラグナ(アセンダント)に加えて、必ず看る必要があるラグナです。
ラグナが、肉体的な性質をより表すのに対し、月は、感情や精神に関わる部分の性質をより表します。精神的な強さは、社会で成功するためには重要です。ラージャヨガやダーナヨガがあっても、月が強くなければ、それらは十分に機能しません。
月ラグナの支配星も重要です。
ホーララグナ
日の出の時に太陽があった星座です。主に裕福さ、経済的なことを看るときに使います。
Ghatiラグナ
Ghatiとは、1日を60分割した時間、つまり約24分のことです。ホーララグナよりさらに早く移動します。主に、権威や権力について看るときに使います。
ホーララグナかGhatiラグナとラグナ(アセンダント)の両方に惑星がアスペクトをしていたら、強力なラージャヨガとなります。
ホーララグナとGhatiラグナのどちらかに、吉星からのアスペクトがあるだけでも、良い意味があります。
アルーダラグナ
アルーダとはイメージという意味です。
ラグナ(アセンダント)がその人の実像だとしたら、アルーダラグナは、その人の他人から見たイメージです。
例えば、一流大学の生徒であれば、頭の良いイメージを持たれますが、コネで入学したため、実際は頭が良いわけではないなど(例えが極端ですが)。
このように、アルーダラグナは、その人のステータスや物質的豊かさを看るのに使用できます。アルーダラグナが強いと、その人の社会的イメージは良いということになります。
パカラグナ
パカラグナは、ラグナロードが位置する星座です。例えば、おうし座ラグナで金星がおとめ座にあれば、おとめ座がパカラグナとなります。ダシャーとトランジットを判断するのにとても重要です。
ちなみに、ラグナロードが高揚していて強く、6ハウスの支配星が減衰していたら、努力によって人生で成功することができるとされるジャヤヨガというヨガもあります。
確かにラグナの強さは大事だなと思います。
私は、上にも書きましたが、ラグナロードは6ハウス在住です。成功はしなくても良いですが、健康は気になります(年も年ですし)。
ラグナロードが弱かったり、傷ついていると、やはり健康面では心配があります。
私の場合、ラグナロードが6ハウス在住でも、これまでほとんど病気をしたことがないのは、木星からのアスペクトがあるからでしょう。やはり、吉星からのアスペクトは重要です。