結婚鑑定のご相談で多いのが、「出会いの場所」についてです。
ネットが普及して他人と簡単に関わることができるようになった現在、出会いの場所も多種多様しているので、占いで出会いの場所を特定することは昔のように簡単ではなくなったかもしれません。
とはいえ、インド占星術には、出会いの場所に関しての法則がいくつもあり、よく機能していて興味深いです。
今回は、その法則のほんの1部ですが、ご紹介します。
将来の結婚相手と出会う方角
インド占星術では、ホロスコープから将来の結婚相手と出会う方角や大まかな場所の特徴などを見ることができます。
7ハウスは結婚のハウスです。下記については、7ハウスと7ハウス支配星を重点的に見ます。ラーシチャートだけでなく、ナヴァムシャでも見て判断します。
1.星座区分から見る場所
固定星座(おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座):近くの街
変通星座(ふたご座、おとめ座、いて座、うお座):同じ街か、非常に近い街
運動星座(牡羊座、かに座、てんびん座、やぎ座):離れた場所
2.惑星が表す方角
太陽:東
月:北
火星:南
水性:北
木星:北東
金星:南東
土星:西
ラーフ:南西
ケートゥ:北西
3.星座が表す方角
おひつじ座、いて座:東
おうし座、乙女座、やぎ座:南
ふたご座、てんびん座、みずがめ座:西
かに座、さそり座、うお座:北
7ハウス支配星から見る将来の結婚相手との出会いの場所
ホロスコープにおける7ハウス支配星が在住するハウスから、将来の結婚相手との出会いの場所を見ることができます。
1ハウス:
将来の結婚相手は近くにいます。住まい近隣や、知り合いかもしれません。
2ハウス:
家族ぐるみの知り合いの可能性があります。母親が重要な役割となります。
3ハウス:
ネットや紹介業による出会いの可能性。兄弟の協力があるかも。生まれた場所からおよそ300km圏内の人。
4ハウス:
母親の知り合い。学校などの教育機関での出会い。母親の住まいと近くの人。
5ハウス:
リクレーションセンター、教育機関、ショッピングモール、フェスティバルなどでの出会い。
6ハウス:
大学や職場での出会い。スポーツクラブ、銀行なども。
7ハウス:
一緒に事業をしている人か仕事上のパートナー。
8ハウス:
急な結婚。結婚式での出会い。相手は医療機関や保険業に従事する人。
9ハウス:
旅行や大学での出会い。父親が重要な役割を果たす。
10ハウス:
仕事場が近くにあってお互いを知っている相手。歴史に関係する場所での出会い。女性のほうのは母親が重要な役割を持つ。
11ハウス:
共通の友人を通した出会い。最初は恋愛感情を抱きにくいけれど、お互いの才能を認め合う相手。兄や姉が結婚を後押ししてくれる。
12ハウス:
海外旅行、病院、デパート、ショッピングモールなどでの出会い。相手は外国人や異なる文化を持つ人。
出会いの橋渡し 恋のキューピットは?
「街角でばったり出会った人とビビっ」なんていうのはほとんどドラマの世界でしか起きないことです。実際は、誰かからの紹介による出会いが多いと思います。
下記はその仲介者についての見方です。ただし、お見合い結婚がまだ一般的なインドの占いだからか、親戚からの紹介が多いのはご愛敬。
日本でそのまま応用するのはちょっと違うかもしれませんので、ご参考程度に。
7ハウスに在住する惑星、7ハウス支配星、金星の3つの惑星のうち、最も強い惑星が在住するハウスから判断します。
1ハウス:近い親戚、仲介者無し
2ハウス:仲介者無し
3ハウス:近所の人、父方の叔父
4ハウス:母方の親戚、母方の叔父
5ハウス:恋愛結婚
6ハウス:母方の叔父
7ハウス:父方の叔母か叔母の親戚
8ハウス:仲介者無し
9ハウス:仲介者無し
10ハウス:父方の親戚、職場の同僚
11ハウス:友人
12ハウス:知り合い
このように、さまざまなパラメーターがありますので、キーとなる惑星や配置を見極める必要がありますが、これまでの鑑定から、重要なのは7ハウスそのものより、7ハウスの支配星かなと思います。
これら以外にも判断材料はありますので、さらに煩雑で判断が難しくなりますが、そこはやはり数をこなして慣れていくしかありません。
鑑定については、「金星堂について」をご覧ください。
こんにちは。
初めてコメントさせていただきます。
結婚相手との出会いの場所についてですが、10ハウスの「仕事場が近くにあって、お互いを知っている相手。」とありますが、こちらは、同じ、または同類系の仕事場で、すでに知り合っているという理解と同一でしょうか。
ひまわり様
はじめまして。
自分の仕事場の近くの人という意味になります。仕事場の近くに勤めてる人等。
もしくは、同じ仕事場という意味もあります。
「すでに知り合っている」は、その通りです。
金聖堂