こんにちは!すっかり秋の気配ですね。なんとなく物寂しさを感じます。これからすぐに冬がきて、年末年始と一気にやってくるんだろうなあ。毎年、時がたつのが早すぎて。。恐怖を感じます。。
さて今日は、インド占星術で天職をみるときに欠かせない「アマティヤカラカ」についてのお話です。
アマティヤカラカとは
アマティヤカラカと天職についてのお話の前にアマティヤカラカの説明を簡単にしておきます。
ご存知のように、惑星には、それぞれ表示体というものがあります。例えば、母親は月、兄弟は火星、等々。。
この表示体には、固定の表示体と変化する表示体の2種類があります。
固定の表示体は、どのホロスコープでも変わることはありませんが、変化する表示体は、ホロスコープによって変わります。
例えば、「魂」の表示体は太陽です。これは固定で、どのホロスコープでも共通しています。
一方、ホロスコープ上で最も角度の高い惑星も魂の表示体です。惑星の角度はホロスコープによって違いますので、この魂の表示体もホロスコープによって異なります。したがって、変化する表示体となります。
そして、この角度の最も高い惑星のことをアートマカラカ(AK)といいます。アートマカラカは、そのホロスコープ上の王様のようなものです。ラグナと同じくらい重要です。
そして、アートマカラカの次に角度の高い惑星がアマティヤカラカ(AmK)です。
天職をみるときのアマティヤカラカの重要性
アートマカラカ(AK)が王様だとしたら、アマティヤカラカ(AmK)は大臣のようなものです。大臣は王様に助言をします。そして、王様の命令を実行するのも大臣です。つまり、目的や希望を達成するには、アマティヤカラカ(AmK)の力が必要なのです。したがって、仕事をみるときには、アマティヤカラカ(AmK)はとても重要です。
アマティヤは王様に最も近い存在であり、王様の求める助言を与える存在です。
なので、アートマカラカ(AK)とアマティヤカラカ(AmK)の絡みはラージャヨガとなります。
アマティヤカラカ(AmK)が強く、品位が高ければ、アートマ、つまり魂からの命令を実行することができる力があると考えられます。
アマティヤカラカ(AmK)は、2ハウス支配星と10ハウス支配星と同じような働きをします。
この2つと同じく、アマティヤカラカ(AmK)は、その人の生活力や社会的な力を左右します。
また、仕事について、より厳密に判断するためには、D10チャートもみる必要がありますが、D10におけるアマティヤカラカ(AmK)の存在はとても重要です。
そして、仕事の良し悪しの時期をみるとき、アマティヤカラカ(AmK)が在住する星座や支配する星座のチャラダシャーはとても重要です。
アマティヤカラカ(AmK)の惑星と天職
アマティヤカラカ(AmK)がホロスコープ上で強ければ、天職を決定する大きな判断材料となります。下記は、アマティヤカラカ(AmK)の惑星ごとの仕事です。
太陽:政府、行政に関する仕事。判事、医者、政治家、医者など。
フランクリン・ルーズベルトは、アマティヤカラカ(AmK)である太陽が、10ハウスの支配星金星と10ハウスでコンジャクトしています。彼の場合、金星ではなく、アマティヤカラカ(AmK)である太陽が彼の天職を決定したといえます。
月:哲学や精神的なことに関わる仕事。液体に関わる仕事。女性向けの商品を扱う仕事など。
火星:軍隊に関わる仕事(日本でいうところの自衛官などですね)。エンジニア、警察官、外科医、捜査員など。
木星:教師、学者、僧侶、銀行員など。
金星:役者、歌手、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナーなど。
土星:事務員、公務員、ソーシャルワーカー、裁判官、大衆のリーダーなど。
もし、アマティヤカラカ(AmK)がラグナからケンドラ(1,4,7,10)にあれば、知的な人です。
また、アマティヤカラカ(AmK)がアートマカラカから数えてケンドラにあれば、ラージャヨガとなり、若いうちから知性を発揮します。
もし、アマティヤカラカ(AmK)が10ハウス在住だったり、10ハウス支配星とコンジャクトしていても、ラージャヨガとなります。
D10チャートでアマティヤカラカ(AmK)が在住する星座、アマティヤカラカ(AmK)にアスペクトやコンジャクトする惑星は、天職をみるヒントとなります。10ハウスと10ハウスの支配星も一緒にチェックします。
私のアマティヤカラカ(AmK)は木星です。自室にあるので力もそこそこあります。また、2ハウスに在住しているので、仕事をみるには重要な惑星となります。
木星の仕事は人に教える仕事です。ちなみに、私は紫微斗数での適職も教師です。
実際はどうかというと、現在のところ、金星と月、木星の仕事をしています。
ちなみに、金星はD10で10ハウス支配星、月はD10で10ハウス在住です。
3つの惑星となると、何でもありになってしまいますが、実際、何でも屋のように、幅広くやっています。
実際の鑑定では、もっと絞り込みが必要で、必ずしも、アマティヤカラカ(AmK)だけで天職が決まるわけではありません。